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大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町 8-8-15
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歯周病治療

歯周病とは

早期発見が難しい疾患、歯周病

日本人の30〜40代の約80%がかかっているといわれる歯周病は、身近なお口の病気の一つです。歯周病は、口内に定着した細菌によって歯ぐきが赤く腫れ上がり、炎症を引き起こす歯肉炎から始まります。

初期段階では、痛みが出ることがないため、症状が進行するまで気づかないことが多く、受診が遅れることも。重症化すると、歯周組織(歯ぐきや歯の周りの骨など)が破壊され、抜歯が必要になる場合があるため十分な注意が必要です。さらに、歯周病は感染症でもあります。初期段階で1本の歯に現れた症状でも、気づかぬうちに口全体に広がっていることもあるのです。

今すぐできる
歯周病チェック

  • 起床時、お口の中がネバネバすると感じる
  • 歯ぐきが下がったと感じる
  • 自分で自分の口臭に気づく
  • 食べ物が歯によく挟まるようになったと感じる
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 歯が浮いているような感覚がある
  • 歯をブラッシングしていると出血する
  • 噛むと痛い

歯周病による
全身疾患のリスク

口内の細菌が全身へ
回ってしまうと

実は、歯周病が全身の健康に関与していることが、多くの研究で報告されています。歯周病の原因である細菌は、歯ぐきの血管から血流に乗って全身に回ってしまうことがあり、その結果として、糖尿病や心筋梗塞などの全身疾患を引き起こす危険性があります。また、歯を失ってしまうと、噛む回数がどんどん減り、認知症やうつ病になるリスクも高くなると言われています。

動脈硬化・心臓疾患

歯周病は、動脈硬化の原因の一つとされています。歯周病の原因となっている細菌が、歯ぐきから血管内に侵入することで、動脈硬化を引き起こす物質が発生してしまうのです。

さらに、血管内に発生した沈着物が血管の壁に蓄積されるため、血液の流れる道が狭くなります。そうなると、心筋梗塞などの心臓疾患にもつながってしまうのです。

糖尿病

糖尿病が生活習慣病であることは幅広く認知されていますが、歯周病も生活習慣病の1つであることをご存じでしたでしょうか?糖尿病と歯周病には、非常に密接な関係があります。実は、糖尿病患者の多くが歯肉炎や歯周炎に悩まされることがあり、歯周病が進行すると血糖値のコントロールが悪化することが報告されているのです。ただし、歯周病と糖尿病は相互に影響を与えあう疾患であるため、歯周病を治療することで糖尿病が改善することや、逆に糖尿病を治療することで歯周病が改善することもわかってきています。

早産・低体重児出産

妊娠中に歯周病が発症すると、健康な妊婦様に比べて、早産や低体重児出産のリスクが高くなります。細菌が歯ぐきから血流に入り、胎盤を通じて胎児に感染することが原因です。喫煙や飲酒よりも早産や低体重出産のリスクが高くなると言われているため、妊娠期間は特に注意する必要があります。

当院の歯周病治療

スケーリング

軽度の歯周病の場合は、スケーリング(歯石除去)を行います。歯石は、歯ブラシで磨いても取れないため、専用器具(スケーラー)を使用して除去する必要があります。このスケーラーを使用すれば、歯と歯の細かい隙間にある歯石であっても除去できるため、歯周病の原因となる細菌を減らすことが可能です。

軽度の歯周病の場合は、このように歯石を除去する簡単な処置で対処できます。また、定期的にスケーリング(歯のクリーニング)を行うことで、そもそもの歯周病のリスクを下げられるので、3ヶ月に1度程度のペースで歯医者に通いましょう。

ルートプレーニング

歯周病が中程度に進行すると、スケーリングだけでは歯石を除去しきれなくなります。この場合は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの溝の奥に蓄積した歯石を取り除くため、ルートプレーニング治療が必要です。ルートプレーニングでは、専用器具を使って歯周ポケットを奥深くまでクリーニングし、細菌に感染した組織を取り除くことで、歯や歯根表面を滑らかにすることが可能です。この治療は、歯石の再付着の予防も期待できます。

歯周外科治療

歯周病が進行し、重症化すると、歯石を除去するスケーリングやルートプレーニングだけでは状態が改善されないことがあります。その場合には、歯周病によって溶けた歯槽骨や、細くなってしまった歯ぐきを再生させる歯周組織再生療法など、高度な外科的治療が必要です。麻酔を施して歯ぐきの一部を切除し、歯石を除去して縫合します。症状が重くなると治療期間も長引きますので、この状態まで放置するのではなく、早期発見できるよう「気になる」ことがあれば早めに受診し、特に自覚症状は感じなくとも定期的な検診をおすすめしております。

歯周病は予防と
早期治療が重要です

当院では歯周病の原因となる細菌をお口の中から減らして予防するための治療や、進行してしまった歯周病の治療のための歯周外科治療まで、幅広く対応しています。重い歯周病になってしまった方でも治療は可能ですが、そもそも歯周病を予防できれば、治療も必要ありません。歯周病の予防や、軽度の歯周病の治療であれば、患者様のお体への負担も少なく、治療費用も抑えることができます。

毎日のセルフケアを十分に行っていただき、定期的な検診と当院でのクリーニングを受けていただくことで、患者様の将来のご負担を大きく減らすことが可能です。歯周病のご不安がある方は、ぜひ一度当院へお越しください。